生命が羽ばたくとき

「有賀手ー挙げろ」



その時私は考え事をしていて、素直に手を挙げてしまった。



「手挙げたやつの隣の席な」



しまった、と思った時にはもう遅かった。



「しかし先生嬉しいぞ。素直になったんだから」




「よっしゃあ、だるせんが今日は何でも奢ってくれるってさ」



「はあ?!」



私がついた嘘にだるせんは驚いた。



「ん?だるせん、今のは完璧に人権を貶されたんだけどなー?なんなら今すぐにでも理事長へゴーしますよ?」



そして私は次の時間の授業のものを持ち、だるせんに近づいた。




「これは私なりの優しさなのですが、あなたにはわかりませんでしたか……。仕方がない。これはほ、う、こ、くしたしますねっ」