生命が羽ばたくとき

それでも時は過ぎる。



あのクラス中が咲の休学を悲しんだその日から。



文化祭も体育祭も過ぎていき、誰もが咲のいない世界を受け入れた。



正直言ってつまらなかった。



そして紅葉は落ち葉となり、より寒い冬がきた。



「行こう、咲の居場所を突き止めに」



金城に引っ張られ、俺と和希は付いていくのに必死だった。



「たっちゃん。知っているんでしょ?咲のこと」



連れてこられたのは、真っ白な保健室。



金城が話しかけたのは、コーヒーカップを持ったまま立っている保健医の田所先生だった。