リビングに飾ってあるカレンダーには、赤い文字で旅行と記していた。



母と妹は、母の遠く離れた故郷へ。



帰ってくるのは来年の2月。



妹は短い転校、という形になった。



これからの4ヶ月間、私はあいつの思い通りに動かなければならない。



私は人形に、坂戻りだ。



行為を済ませれば、済ませたで、私は夜遅く1人でお風呂に食事。



明日はどうせ最後の学校なのだから。



精一杯笑っていたいでしょ?



仮面ではない、心からの笑顔で。