美琴はのらりくらりとしていて、何も考えていないようで実は色々考えてる。
人間観察とかしてそう。
なんて、くだらないことを考えてた。
その時に俺の前を通った千尋を呼び止める。
「千尋。流が呼んでる。」
「……」
俺をみてこくり、と頷いた千尋。
そのまま総長室に向かう。
コンコン、とノックをしても、返事なんてない。
だから、普通にドアを開けて入る。
全体が黒で統一された部屋。カーテンは閉まっていて暗い。
その部屋の奥に椅子に座る男が流だ。
「流。なんのようで?」
頬杖をついてこちらすら見ていない彼だが、そんなことに慣れっこな俺らは気を長くしてまつ。
一、二分たったころだろうか。
流が口を開く。
「お前らは龍欄が好きか」
その言葉に俺と千尋は顔を見合わせた。



