初恋は苦い!?甘い?!

「よし…、ここらへんで大丈夫かな。」







「あ、ありがと。」








「…あ、ごめん!手嫌だったよね…。」







「え、あ、大丈夫だよ!…引っ張ってくれて助かった、し…」








前を向くと、信じられない人と目が合った。
すぐに下をむいたけど、遅かった。







「郁じゃん。久しぶり〜。」







「あ、うん…。そうだね。」







「なに?忘れちゃった?大和だよ?」







「あ、覚えてるよ…」








ほんとに、話しかけないで…。







「郁ちゃん?」







「え、なに、今彼ですかー?」








佐伯大和。
私の初彼だった人。


別に好きでもなんでもなかった。
強引に付き合わされただけ。

だけど…心は…ひどく傷つけられた。