初恋は苦い!?甘い?!

「郁、麻耶くんといたのー?」







「うん、あと陽花とか美緒ちゃんとか、」









「美緒ちゃんと麻耶くん付き合ってたんだよね?」







「そーだよー。お風呂入ってくる。」








「あ、ついでだから忍も入って。」







「はーい!」








それからお風呂に忍と入ってご飯を食べて、部屋に戻ったのは11時くらいだった。







携帯が光ってることに気づいて、手に取る。
電話…?

知らない番号…。

誰だろう。







「…もしもし?」







「あ、…郁ちゃん?」







優しそうな声だったからすぐに分かった。






「…想くん?」








「うん。一応、連絡入れといた方がいいかと思って。」







「そっか!…想くんもう寝るとこ?」







「んー、もう少しかな。そういえば郁ちゃんは麻耶と同じ学校なんだよね。」







「うん。想くんはうちの隣の学校って言ってたっけ?」







「うん。家から近いからね。」






「だけど、進学校だよね。すごいよ。」







「んー、そうかな?あ、郁ちゃん、テストいつ?」








テストの日程いつだったかな。
多分夏休み明けすぐだった気が…。







「あ、僕もだよ。一緒に勉強しない?」







「へ?あ、うん。麻耶も?」







「麻耶勉強しないでしょ。」








そう言って笑う想くんはほんとに楽しそうだった。






「確かに。じゃあ二人で。」








そう言って、電話を切った。
麻耶以外の男子と二人で会うのとか何年ぶりだろう…。


…嫌なこと思い出しちゃった。
…寝よう。