初恋は苦い!?甘い?!

「え、想いたんなら想に…」








「ううん。想くん疲れてるだろうし、家離れてるから帰る途中心配なの。」







「…お前はなに?」







「…へ?」






「気づいてないとでも思ってんの?この麻耶様が。」







その瞬間なんのことを言われているのかわかった。
大和だ。



私が夏祭りで泣いた日。
麻耶はきっとわかったはずだ。

今まですっと一緒にいたんだもん。
私の怖がり方が尋常じゃないことくらい。






「私は…」






話終えると、麻耶の顔は怒りに満ちていた。






「んだそれ。大和やってくれんじゃん。」






「…でも、もう大丈夫、」






「どこがだよ。こんなに怯えてんのに。想のことも心配なんだろ?俺が、郁も想も守る。」






「…麻耶お父さんみたい。私ね、このこと話してるの麻耶と想くんだけなんだよ。だからなにって思うかもしれないけど、」






「思わねぇよ。そんだけ信頼してくれてんだろ。ありがとな。」






麻耶の言葉にまた下を向く。
いま口を開けばきっと泣いてしまうから。