初恋は苦い!?甘い?!

「郁ちゃんは、僕の大切な子。泣き虫で、臆病で、だけど、誰よりも可愛くて。」






「……」








「だからこそこの話をして嫌われるのが怖かった。ホントの僕は、きっと冷たい方の僕だから。」







「そんなことない。どっちもホントの想くんだよ。」







「…僕は、郁ちゃんが好きです。」







「…想くん。」








「多分プールの時からもう好きだったんだろうね。知らない内に妬いてさ。」







そう言って笑う想くん。
泣きそうな顔で笑う想くん。







「…僕は、最低だ。」







「想くん、私はどの想くんも好きだよ。だからこっち向いて?」







想くんをこっちに向かせると、私は想くんのほっぺをつねった。







「え、郁ちゃん?」







「…泣きたい時は泣くの!笑いたい時は笑うの!同時になんてしないの!」







「…そういう郁ちゃんが泣きそうじゃん。」







そう言われて、また涙が出てしまう。







「もう、想くんのばかー…。」







「郁ちゃん泣かないで。」








想くんはそう言って、私のトラウマを気にしているんだろう。

ぎこちなく優しく抱きしめてくれた。
そして、背中をポンポンと叩いてくれた。







「私ね、想くんが好きなの…。どうしようもなく苦しいの…!」







「…うん。僕もだよ。…郁ちゃん、好きだよ。ありがとう。」







そう言って、初めて想くんの泣いてる顔を見た。
そんな夜だった。