「おはよー。陽花。」






「あ!郁ちゃんおはよ!」








「健くんは?」







「んー、今日はまだみたい!郁ちゃん、今日カラオケ来るよね?」







「…はいはい。行けばいいんでしょ。」








伊藤陽花。
私の友達。

彼氏は中野健。
優しいスポーツマンって感じ。








「あのね!郁ちゃん、」








キーンコーンカーンコーン








「ん?」







「あ、後で話すね!」








陽花はそう言って席に戻っていき、私の前には麻耶が座った。







「…麻耶の友達ってどんな人なの?」








「んー、とにかく天然タラシだな。」








「なにそれ。」








どんな友達なのよ。
と思ってるうちに、終業式が始まった。