「では、そろそろ予約時間が迫って来たので解散したいて思います。後、二次会などはやりたい人達でお願いします。じゃあもうこのメンバーは最初で最後だったけど楽しかったぞぉ!!お前ら最高だーっ!!また同窓会で会おうなぁ!!」


学級委員でもあり、取締役の人が熱く、長い締めの言葉で打ち上げ会は終了した。


「姫音、帰るか♪」

「ぅんッ♪帰ろーっ!!」

私と玲音は同時に立ち、蜜希達に言ってその場を後にした。


「寒ーいッ!!!」

外に出た瞬間寒さが私を襲ってきた。
季節は春に近いけど夜はさすがに寒い。

「本当に寒いな。こうすれば温まるぞ♪」

玲音はニヤついた表情で私の手をより一層強く握り、玲音のポケットの中に入れ、隙間がないくらい寄り添って歩いた。

最近玲音、大胆になったな…。
まぁ、私は嬉しいけど♪
好きがどんどん大きく重なっていくよ。


玲音の家までの道のりは、あっという間だった。

「寒いから早く上がれって!!」

「あッはぁい☆」

私は寒そうな玲音の後に続いて、家にお邪魔させてもらった。
帰ってきた時刻が遅いせいか全体が真っ暗で家族の人達は寝静まっていた。

私は思わず小声に小声になってしまった。

「こんな遅い時間に私泊まちゃって大丈夫!?」

「別大丈夫だって♪気にすんな!!」

「うッ…うん。」

玲音は私の態度とは違い、大声で玲音の部屋に灯りをともした。

意外に綺麗。
玲音の部屋はシンプルで大人な男性の雰囲気が漂っていて、玲音の匂いがしてなぜか自然と落ち着いた。

「今日疲れたしもぅ寝るか??てか、風呂入ってねぇな…」

「あッうん…」