最終チェックをしに、トイレに向かい鏡を見て待ち合わせ場所に向かった。

待ち合わせ場所の噴水には既に玲音の姿があった。


「遅れてごめんね?」

私は申し訳なさそうに謝った。

「俺も今来たとこ何だけど?」


「なら、よかった♪」

私は安心した笑みを玲音に見せた。

「つかさぁ、姫音可愛いすぎ何だけど!!!その姿を他の男に見せたくないしッ!!俺だけに見せろよ♪」


そんな事を言われて顔を赤く染まらすわけにはいかない。

「ありがとう…」

私は恥ずかしくなり、下を向いてお礼を言った。


「照れたとこも益々可愛いいよ♪じゃあ行くか!!お姫様♪」


「もう…玲音のばかぁ!!早く行くよッ!!」

恥ずかしがっている私に玲音は何もなかったように、私の手を取り会場の場所に向かった。


玲音の温かく大きい手はなぜか私に安らぎを与えてくれる。
もう離れない。
私はギュッと玲音の手を握った。