いつも長い屋上の階段が今日はなんだか、短く感じる。

「屋上ってこんなに近かったけ!?」


「だよな…俺もそれ思った!!」


やっぱ玲音も思ってたんだ。


屋上に行くと、蜜希達は既にカメラを持ち構えていた。

「蜜希達早〜ッ♪遅れてごめんねぇ!!」


私は申し訳なさそうに謝った。

「全然☆じゃあ記念撮影しますかッ♪」


「はぁい♪」

屋上の入り口を背景に前列に私と蜜希。後列に玲音と來夢。


來夢がカメラを設置して、セルフタイマーにセット。

「10、9、8、7…」

「1、大好き♪」

4人の声が一斉に重なった。

合計2枚撮り、私と玲音の2ショットと私と蜜希の2ショットを撮り、満足した様子の私達。


「あぁーッ!!!今日って卒業の打ち上げ会あるよな!?」


來夢が急に声を上げた。

來夢の声に私達はびっくりして蜜希が口を開いた。

「あるよんッ☆姫音と玲音も、もち行くよね?うちと、來夢は行くょ♪」

私と玲音は顔を見合わせ、同時に頷いた。


「ぅん☆行く行く♪ねッ♪玲音?」


「あぁ♪行くよ。」

私達は夜からの卒業打ち上げ会があるのでみんな帰宅した。