「姫音ッ♪記念撮影しよ☆学校が終わったら最後に屋上行こうよ?」


「いいねッ♪♪じゃあ屋上集合で☆」


蜜希のナイスアイディアに私と玲音と來夢は目を輝かせ同意した。

屋上は私達の思い出の場所だから…


担任の先生が入って来るとみんな目を赤く腫れたまま、ハンカチを片手に座った。


担任の先生の長い長い話。
なんか、私達より担任の先生が一番泣いてるような…

「俺はみんなと過ごせてよかった!ありがとうな…俺はみんなが正当な道を進む事を信じてるからなッ!!じゃあ最後に…大きな壁にぶつかってもすぐに諦めるんじゃない。辛いことがあって良いことがあるんだ。じゃあみんな!元気でな!!最後の号令は元気良くな♪」

大きな壁にぶつかっても逃げちゃダメ…
辛いことがあって良いことがある…
私は自分に言い聞かせるように心の中で唱えた。

日直の号令で最後の挨拶はみんな、元気よく笑顔でした。
いつも声を出さない私も最後は元気よくした。


玲音が目で私に合図すると、一緒に屋上に向かった。