私の嫌いな用紙がみんなに配られる。もちろん私にも…
『進路希望調査』
この言葉を耳にしたり、目にしたりすると嫌気がさす。
もう、こんな季節が来てしまったか…。
紙とにらめっこしたって、答え何か出るワケない。
「姫音はどうするんだ?」
「もう、ちょっと時間が欲しい状態かな?玲音は?」
「俺は、もう決めたから…やっぱ意見は曲げるつもりはない。保育科の大学行く…でも、ここら辺にはないんだ。だから隣県に行く。」
私は玲音が言い放ったその言葉でむきになってしまった。
「…じゃあ私と離れる事になるんじゃ?玲音の夢は応援したい…だけど離れるのは嫌だよ?」
「俺だって嫌だよ…だけど分かって欲しいんだ。姫音には早く将来を見付けて欲しいんだ…」
「うん…」
私達はこの日から微妙な関係になっていった。
『進路希望調査』
この言葉を耳にしたり、目にしたりすると嫌気がさす。
もう、こんな季節が来てしまったか…。
紙とにらめっこしたって、答え何か出るワケない。
「姫音はどうするんだ?」
「もう、ちょっと時間が欲しい状態かな?玲音は?」
「俺は、もう決めたから…やっぱ意見は曲げるつもりはない。保育科の大学行く…でも、ここら辺にはないんだ。だから隣県に行く。」
私は玲音が言い放ったその言葉でむきになってしまった。
「…じゃあ私と離れる事になるんじゃ?玲音の夢は応援したい…だけど離れるのは嫌だよ?」
「俺だって嫌だよ…だけど分かって欲しいんだ。姫音には早く将来を見付けて欲しいんだ…」
「うん…」
私達はこの日から微妙な関係になっていった。

