月の花弁



どうしよう!カナトは天界白き者であたしの次に強いけど、レオンと互角…ってわけにはいかないはず…

レオンは悪くなさそうだけど、韓紅の城の第一王子だよ?鍛えられているはず。

「待っ…‼︎」

「あー、この体は本物じゃないからね。

攻撃しても無駄ってこと。

……

それに、俺は黒くないよ…」



……



何、今の悲しそうに歪んだ顔……


カナトからの煮えたぎるような殺気も消えた。


あの表情を見てか、
カナトは落ち着いたみたい。

「ユリ、本当に何もされてないか?」

「うん…」

「ふぅ……良かった、本当に。

…嫌だったよな、城の名前だけで疑われて。王族である俺もそれで悩まされる時が多々有るのに…ごめんな、気づいてやれなくて…余裕無くて…

……じゃあ、レオンでいい?呼び方。」

「もちろん‼︎じゃあ、俺もカナトで!」