桜季くんの溺愛

放課後教室に残って本を読んでいたら誰かが教室にはいってきた




「(ん?だれ?)」




陽葵がそちらを向くとそこに立っていたのは桜季。





「雨宮さん」





「え?ぅ、え?はいっ」




緊張でどもりまくる陽葵を桜季はクスクスと笑った。





「ど、どうしたんですか?

忘れ物でも?」





「いいや、雨宮さんが見えたから来た」





「え?えっと、あの、」





頬を真っ赤にする陽葵




それを楽しそうに見つめる桜季





「私に何か用事でも?」




恥ずかしくなってうつむき加減で見つめる。





「(うわっやばい


その顔は反則だ。)」






いつもポーカーフェイスの陽葵が桜季だけに見せる顔





「用がなければ雨宮さんにあいにきたらダメ?」





またカッと赤くなる陽葵の頬





彼女はそれを隠すように俯いて




小さな声でつぶやいた




「そ、そんなこと、ない、です…。」






「ん、ならよかった。」