町中にもかかわらず、私の目からはポロポロを涙が出てきた。 何回拭っても拭っても溢れるように出てきてしまう大粒の涙………。 後悔したって遅いのに…。 もっと早く気付けばよかった………。 後悔だけが募る一方。 こんなに好きなのに、なんで今まで気付かなかったの? お兄ちゃんみたいだなんて…………。 とんだ勘違いじゃない。 そんな事を考えながら、道行く人の視線も気にせずに流れるままに静かに涙を流しながら、家へと急いだ。