「……んっ」




朝日が静かな部屋に射しだした頃、誰かが目覚めたのか背伸びする声が聞こえてきた。


あれから私は一睡も出来ないまま、とうとう朝を迎えてしまったみたい……。


一睡も出来なかったせいか、頭がズキズキと痛む。




「おはよ、雛ちゃん」



突然、後ろの方から私を呼ぶ声がした………。

ゾクッ…体中が震えた。


昨日聞いたあの声……、振り向くとそこに居たのはやっぱり



「修史さん……」