「こんにちはぁ。雛ちゃん……私、覚えてるぅ?」
修史さんがどこかに行って、ほっと一息ついていると話かけてきたのは、アスちゃんに似たアネゴっぽい女の人。
茶髪で、しっかり者で、サバサバした性格で、昔よく遊んでた……。
「真菜(まな)ちゃん?」
「そーよ。真菜だよー。雛ちゃん覚えててくれたんだね」
小さい頃の記憶にのこっている、私が憧れていたお姉さん。
それが真菜ちゃんだった。
ずいぶん会ってないけど……わぁ、本当に真菜ちゃんだぁー。
真菜ちゃんは、アスちゃんの友達で、私がまだ小さかった頃よく家で遊んでいたの。



