アスちゃんが私のことを「雛ちゃん」って呼ぶときはろくな事がない…っていうのは既に学習済み。
アスちゃんは、私が寂しくないようにっていっつも友達を家に呼んでくれる。
その心使いが嬉しいのやら、悲しいのやら……。
なんだか複雑な気分です。
前々から言ってくれたらいいんだけど、何せ急遽だから困っちゃうんだよね。
今日だって……冷蔵庫の中は、空っぽだし。
空っぽって事は、買い物に行かなきゃいけないって事でしょ?
「ちょっと、アスちゃん……。買い物、付き合ってもらいますからね……?」
「いっ………いやぁー!!」
家の中を、アスちゃんの悲鳴が支配した。
アスちゃんは、絶望だ……みたいな感じで床に倒れこんでいる。
だけど今はそんなの気にしてらんない。
アスちゃんは、バイクの免許をもってるから……。
スーパーまで約5分。という事は、往復10分……。
うん、それならいけるっ。
「アスちゃん、go go-」
「おりゃぁー」
こうして、私たち姉妹のミッション イン ショッピング が始まった。



