「どこがだよ?こんな腑抜けた動物と……、全然似て無いじゃん」
「似てるってば!!ほら、ソックリ」
隼人と比べるように顔の隣にやったアルパカは、やっぱり……
「似てる……」
「はぁ?」
なんか癒される雰囲気とか……とにかく言葉では言い表せないけど。
「あ――…、じゃあさこれ貸して」
「っあ!!」
何を思ったか分からないけど、隼人は私が持っていた可愛いアルパカちゃんを摘み上げると、カッパちゃんと共に
ブラ~ン…ブラ~ン…
と揺らしながら、どんどん私から離れていく。
焦って隼人を追いかけると、着いた所には「お会計」という文字。
えぇ!?もしかして隼人……!!
「1600円になります」
「ちょっ待って!!私お金払うから」
「いいって。これはプレゼントなわけ」
「ん―…だけど」
そうこうしているうちに、にっこり笑う店員さんの手によって、お会計は済まされていた。