「わかったから。私が悪かったよー」
「いいよ。これで許す」
オデコにぷにゅ……っという感触
もしかして、隼人〜!!
「な、なっ!!」
「はいはい。んじゃ行こっか」
なんか隼人……、女慣れしてる気がする。
隼人の腕から解放された私を待っていたのは、周りの人の好奇の視線。
冷やかす大学生ぐらいのグループに、「見ちゃダメ」と子供の目を覆うお母さん。
熱いねぇ――…なんて嫌みっぽくいう中肉中背のおじさんまで……。
恥ずかしさで真っ赤になる私とは対照に隼人は、余裕の表情………?
私には隼人の背中しか見えないけど、ちょっと下を向いてて………
やっぱり人目を気にしてるんだね。
なんだか新鮮な隼人を見れて一段とテンションが上がって
思わず隼人の背中に飛び付いた。



