「アスちゃん?」 そう呟いたと同時に、アスちゃんの体重が全身にかかった。 「ひゃあっ」 さっきよりも大きく弾んだベッド。 大の字になった私の上には、私よりも大きいアスちゃんが抱きついていた。 「ひな……っ、お父さんが」 アスちゃんはそういった。 「え……お父さんどうかしたの?」 何の前触れも無く、死んだお父さんの事を口にしたアスちゃん。 両親が離婚したときから、一切出てこなかった言葉は何故かポロリと出てきた。