いそいで水を持ってくると、アスちゃんは毛布から顔を出して座っていた。 目の周りは真っ赤になっていて、それほどまでの何かがあったって事を物語っていた。 「はい…、お水」 「ありがと…、ひな」 水がアスちゃんの喉もとを通る音だけが、耳に寂しく届いた。 何て声をかければいいのかがわからない。 ただ、アスちゃんの隣にいて見る事しか出来ない。 そんな私をアスちゃんはどう思う? 「…ずっ」 尻目に見えるアスちゃんは、いつもみたいな元気いっぱいの横顔ではなくて 疲れ果てた顔だった。