リビングのドアを開けた瞬間、今までよりもはるかに強いお酒の匂いが体を突いた。
ゆっくりとリビングの中を見渡していると
―――――ガサッ…
服の擦れるような音が、耳に届いた。
アス…ちゃん?
音の先に見えたものは、大きな毛布の塊。
ソファーの上にもっているそれは、モゾモゾと動いている事からアスちゃんだとわかった。
「アスちゃん?大丈夫……?」
「ひな……っ。悪いけど、水……」
「あっ、うん…水だね?すぐ持ってくる」
アスちゃんは、風邪を引いた時みたいに掠れていた。
だけど、声が出るってことはまだ元気ってことだよね。
姿は見えないものの、ひとまずアスちゃんの無事を確認できて
ほっと胸をなでおろした。
よかった……。



