でも、私にとって今最優先すべきはアスちゃんなんだ。 夕日に照らされた寂しそうな後姿に、唇を強く噛む。 隼人…、ごめんね。 決して声には出さずに心の中で呟いて、我が家のドアを開け放った。 「アス……ちゃん?」 いつも見慣れたはずの家。 だけど、今日はなんだか空気がズシリと重い…。 充満している匂いは、嗅いだだけで酔ってしまいそうなお酒の匂い。 一歩踏み出すたびに強くなるお酒の香りに鼻を摘みながら 一歩一歩前進していった。 「アスちゃん!!」