そう、玄関から出てきたのは紛れも無くあの修史さん。
「ひな……?」
隼人は、私の様子がおかしいのに気付いたらしい。
握っていた手に力を込めた。
「あぁ……ひなちゃんっ」
遠くにいる修史さんは、私に気付いたようで大きな声を出して手をあげかけた。
だけど、その手はピタリと止まって、ゆっくりと下がっていった。
どうやら、隼人がいる事に気付いたみたいだ……。
「あの人…、だれ?」
いつもより低い隼人の声が耳に届いた。
隼人……怒ってる?
「隼人っ、ちょっと待ってて」
なんで修史さんがいるのかわからないけど、隼人と修史さんを会わせたくなかった。
だって、私……修史さんの前で自然体で居られる自信がなかったから。



