「で?なんかあったの…?」
いつになく心配そうなアスちゃんの表情に、無駄な心配をかけてしまったな………
と少し後悔しちゃったり。
「ううん。ちょっとね」
アスちゃんとは、付き合ってる男の子の話とかはしない。
まぁ、母親があんなんだから、普通の家庭がしているような
「ちょっと~、彼氏くんとはどうなったのよ」
「そーよ。今度家に連れてきなさい」
見たいな乗りにはならない。
だけど、麻耶じゃなくてもっと大人の女の人から見た男心なんてのも知りたい。
よしっ
気合を入れるために、カップの中に残っていたココアを一気飲みして
ソファーの上に正座をしてアスちゃんと向かい合った。
「ア、アスちゃんはっ、今付き合ってる人とか……いる?」



