「ははは…、ちょっと気になったんだけどさ、隼人って何処の学校にいたの?」


「んー、北高…だけど?」


へー…北高なんだぁ。案外近いなぁ…。あの北高……


ん?北高……



「えぇぇぇぇぇぇ?北高って、超エリートで有名なあの北高!?」


その瞬間、座っていたイスから立ち上がった。


だって、北高ってこの辺りじゃ1番頭いい学校で。


私がいるこの学校は、バカ高って呼ばれてて…………。


なんで?


なんでエリート高の生徒さんがバカ高に?


「まぁ…親の都合ってやつ」


「凄いっ、凄いよ隼人!天才じゃん」


「や、あ…はは」


「ん……?」


さっきまで普通に接していたはずの隼人の顔が、急に引き攣ったような笑顔になった。


しきりに私の後ろを見て、私の目を見て…という動作を繰り返している。


ん?


隼人の瞳が訴えるがままに、視線を後ろへと移した。








「………えへっ」