「いやね、まぁ周りの視線が………あはは」
「雛に何かする奴がいたら、俺が許さないからな」
「うん……、ありがと」
俺がぶっ殺してやる…………とまでは、かっこいいセリフじゃなかったけど、
何だか、すっごく頼もしく見えるよ…。
「ちょっと〜、また二人の世界に入りかけてるじゃん…。」
「雛ちゃんも隼人くんも……、授業始まっちゃ」
―――――ガラッ…
「ほらぁ〜!!授業始めるよー」
ドアの開く音と共に、20代半のそこそこ美人の先生が、響くんの言葉を遮って、教室に入ってきた。
ザワザワとしていた教室は、先生が入ってきた事によって、一瞬静かになったけど…
「ってかさー、昨日のドラマ見たぁ〜?」
そんな声と共に、お喋りが再開された。
まぁ、ここの学校は属にいうエリートって学校ではない。
むしろ、授業態度なんか不真面目だと思うし。
まぁ、私もあんまり頭いいほうではないし。
でもさ、隼人………前はどこの学校だったのかな?
もしかして、どっかのエリート高校だったりして。
ん―…、多分そうだと思うな。
だって………、
「ここの学校って、こんななの?」
横の隼人は、驚いた顔してるから………。



