「隼人っ」


まだそこら辺を漂ってそうな魂を呼び戻そうと、隼人の肩を揺すってみる。


「へ……、あっ雛!」


しばらく揺すっていると、隼人の閉じかけていた瞳がだんだん大きくなってきて…


だんだん光が宿ってきて……、ようやく意識を取り戻したみたい。



「隼人……、彼女居るって言ってくれたんだね」


「まぁ……ね」


「ふふっ。ありがとっ」




聞こえなかったのは、気にしない事にしよう。


だって、隼人って……意外と照れ屋だって事がわかったから。


それなのに、勇気を出していってくれたんだね。


まだ照れているのか、顔を伏せながら頭をかいている隼人がとっても愛おしく思えてた。




「ははは……」


「ふふふ……」



もう、二人の間には他になにもなくて、綺麗なお花が飛んでいるよう………。