「隼人くぅん、今度あそばなぁい?」
そう言って、鬱陶しいぐらいに隼人に密着して……ボディタッチ。
隼人は、困った顔をしてるんだけど…内心どんな風に思っているのかね。
「ひな…、顔こわっ」
隣で、引き気味にこっちを見ている麻耶なんか、もう目に入らなかった。
これ以上、我慢なんかしてらんない。
見たくないけど、我慢できない。
我慢できないけど、ここでキレてクラスの女子を敵になんか回したくない。
だけど、そんな私を救ってくれたのは
「なぁ、隼人くん。こっちこいよ」
なんて、顔に似合わず隼人の事をクン付けしながら手を引いてくる人。
私と目が合った瞬間、出来ているのか出来ていないのかが曖昧なウインクをした…。
だけどウインクとは、比べ物にならないくらい勇ましい姿をした響くんだった。



