キャラメルに恋して



「はぁ・・・・・・、まだかな〜」


なんだかんだ言いながらも、隼人からのメールをワクワクして待っている私。


・・・だってねぇ。

そりゃ、恥ずかしいけど、なんだか反応が楽しみじゃん?


隼人の事だから、前とちっとも変わらないんだろうけどね。




麻耶は、どこからともなく取り出したイチゴ味のポッキーをポリポリとかじりながら、何やらメールをしていた。



「ねぇ麻耶ぁ、何してんの?」


「ん〜、チャットだけど?」


「チャ、チャット?」


「ん~、掲示板とかいろんな所で知り合った人としてんの。雛もしてみる?」


「いや…、やめとくよ」


今はいろいろと物騒だからね。


麻耶は、そういう所はあんまえり気にしないタイプだから、ネットとかでもどんどん友達を増やしちゃってるらしい。

それだけだったらいいんだけど、その人と会うとなるとね…。


「そういえばさ~、そこで知り合った人ですっごいイケメンがいんだよね」


「イケメン?」


「うん。一回写メ交換したの。そしたらその人凄いかっこいいんだもん」


麻耶は、ケータイに向けていた視線を私へと向けた。


その目はキラキラしていて、よっぽどのイケメンだという事が伺える。