「まぁまぁ…、私のことはどうだっていいのっ!それより…もうしたの?」
「ぇ……えっ!?し、し、したって……何をっ?」
「このぉ~…、わかってるくせにぃ…」
「し、してないよ~…、やだなっ麻耶ったら……」
「えぇい!したんでしょ~キ・ス!」
……えっ………えぇぇ!キ、キスですかっ?『した』って…キスのことだったの!?
すっかり、ア、アレとばかり思っていた私の顔は、勘違いしていた恥ずかしさから一気に熱くなった。
そんな私を見た麻耶は、ニヤリと笑った。
「あ~れぇ~?ひなさんや…、何を勘違いなさっておるのじゃ~?」
「か、勘違いなんて…///」
上がった体温を冷やすように、グラスの中のコーラを一気飲みした。
入れて時間が経ったせいで、少し炭酸が抜けてしまったコーラだったけど、喉にシュワシュワとしみるには十分。
炭酸の苦手な私は、ついつい涙目になってしまった。
も~…、何やってるのよ私…。



