キャラメルに恋して




「も~良かったじゃん!幸せそうで一安心だよ」


麻耶は、さっき冷蔵庫から取ってきたコーラを飲みながら笑ってくれた。


本当に…幸せ―…。


「で?麻耶の方は最近どうなの?」


ここからが本題。


確かに隼人との事も言いたかったけど、それよりも、つよ君との事を聞きたいんだ。


「ん~どうだろ?……ほとんどもう、自然消滅かなぁ…」


「えっ!?」


普通の顔をして、自然消滅なんて言う麻耶。


だって、え…?だってさっきも送ってきてくれたじゃん。


そんな私の心の中が読めたみたいで……



「ん~。剛も私も本気じゃなかったから、前までの友達関係に戻ったってかんじ……」



コーラが無くなった麻耶のグラスの中の氷がカランと音を立てる。


麻耶は優しくって好きだけど、そういう所はなんだか好きになれない。


そんな事したって、麻耶や相手が傷つくだけなのにな。