そんな事を考えてる間にも、つよ君は私に話しかけてくる。
だけど、そんなの完全無視。
適当に相槌を打って、その場を乗り切る………それがつよ君との接し方。
そうでもしないと、コッチの身がもたないよ。
つよ君の車の中の、何ともいえない香料とタバコの香りが混ざった匂いが脳まで沁みてくる。
マイペースかつ俺様なつよ君は、CDから流れてくる曲を次々ととばす。
自分の好きな曲になると、鼻歌を歌ったり、大きな声で熱唱したり…………。
ラップの部分なんか、何いってんのかサッパリ分からない。
文字にするとしたら、○※×△……ってこんな感じ。
そんなつよ君に、若干引きながらも無視無視。
そんなのんなでやっと麻耶のお家に到着。
着いた頃には何故かスッゴク疲れきってました。



