「私、確かにまだ忘れられてなかったのかもしれない。だけど……隼人と先輩を比べたりなんか、してないから。」 あの日から、私の中で眠っていたこの言葉………。 やっと隼人に伝えられた。 隼人に言った瞬間、私の心の中にあった重石が取れたように軽くなった。 隼人はというと…… 「えっ……、え?」 なんて、さっきよりも目を見開いて驚いた表情をしている。 ふふ……。無理もないよね。 隼人は、ずっと勘違いしてたんだから。