キャラメルに恋して





「好きなんだ……。本当に好きなんだよ…」



搾り出すような声。



先輩は、私の事が好きなの?




何か言ってよ…。


好きだけなんかじゃ分からないよ…。




「先輩…。ごめんなさい」




本当は嫌いになれなかった。


あんなに酷い事をされたのに、憎めなかった。



大好きな人だったから。


だから、私はこの人をこれ以上傷つけたくない。