元カレ。ー恋愛のカケヒキー

連れてこられたのは公園だった。


「大晟、ここでなんか用事でもあるの?」


いや、あるわけないんだけどさ...?


「ここの噴水、綺麗なんだよ」

目の前には噴水らしきもの。

「そうなんだ...」


一緒に噴水見るってカップルみたい...
ってばかばか!
何意識してるの私...!


「そろそろだな...」


そのとき、子供達の黄色い歓声が響いた。


「うわぁ...!」

噴水があがった。
夕日に照らされてキラキラ光っている。
確かにきれいだ。


「なんだ、元気あんじゃん」

「えっ...」

大晟はくすくす笑う。

「波瑠がずーっとぼけっとしてるから元気ないのかと思ってさ」

あ...心配してくれてたんだ。



言うなら...今かも。


「ねぇ、大晟。」

「ん…?」


ゆっくりと涼しい風が私たちのあいだを通り過ぎた。

「私…大晟がすきだよ」


私は今出来る、最大の笑顔で言った。