「ねえ、そろそろ俺のこと好きになれば?」



私の目の前にいる顔の整った男。

私の胸は不覚にも高鳴った。



誰もいない部屋。
ここは彼の家。

彼は私にキスをしようとする。


私は彼の顔を抑える。


「私があなたのこと好きになるなんてありえないわ」




「...あいかわらず、ツンツンしてるなぁ」




私はあなたを好きにならない。




だって今度はあなたが私を好きになる番でしょ?