【短編】甘い香り-Last×kiss-

「お前のおかげで、俺は病んでんだからな」


―――…なんて、言えるはずもなく。


「別に考え事してただけ」


「――…そう?」


「ん。」


不安に不安が重なって、俺はただ悠季の頭を撫でた。