「そうだな。じゃあ今日は張り切るか」
「「うん!」」
私の声に、同時に反応した2人。
その光景が微笑ましくて、私は思わずふっと笑った。
カンカンカンカン__________
朝と同じ音が食堂へ響いた。
「速やかに片付けをし、各自任務を遂行すること」
私は立ち上がってそういった。
「ご馳走様でした」という声が食堂に響き、返却口に一列で並ぶ。
「ご馳走様、オバちゃん。うまかった」
厨房をチラッと覗き、オバちゃんに言う。
「はいよ〜。今日も頑張ってきんさい」
オバちゃんも朝ごはんを食べていたのか、口の端にご飯粒をつけながら笑っていた。
食堂の前の廊下の端にNo.1のメンバーを集め、
「各自部屋に戻り武器を取ってくること。3分後に馬小屋に集合だ」
と言った。
みんな「はーい」と返事をして部屋へ駆けて行った。
私も一旦部屋に戻り、愛用の剣「竜神の剣」を握りしめる。
これは助けられた時に、私が持っていたものだそうだけど、身に覚えがない。
でも今ではなんなく使いこなせるようになった。
私はもう一度剣を握りしめ、馬小屋へ急いだ。



