モンスター・バスターズ




繋がれていた綱を解き、背中に飛び乗る。


「はっ!」


【 ヒヒーンッ 】



ユキは前足をあげ、思い切り走り出した。


ヒュンヒュンと音を立てて周りの木々が過ぎ去っていく。



「ん…?」



前に目をこらすと、馬に乗った誰かがこちらへ走ってきていた



まさか、竜滅団…!?



私は片手で手綱をつかみ、もう片方の手で剣をつかんだ




徐々に縮まっていく距離




「ナギサー!!」



!?




なぜわたしの名前を!?



「ナギサ!わたしだ!」




よく目を凝らして見ると、それは所長だということに気づいた



お互いスピードを落とし、山道の途中で止まる



「ナギサ!無事だったのか!?


何もされなかったか!?」



なぜか慌てている様子の所長



「えぇ、傷の手当までしてもらって…


今はこの通り元気です」



「そうか……」



はぁ…と安堵の息を漏らす



「どうか、したんですか?」



「あ、いや、別に…ナギサを心配していただけさ」



「そうですか、有難うございます」



私は微笑みながら所長の隣に並び、2人で山を下った



モンバスに着くまでの間、所長は一言も話さず俯いて何かを考えているようだった