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「揃ったかい?じゃあ西の草原まで飛ばすよ!私の後に続きなさい!」
所長の声が響き、一斉に馬が走り出す。
私は先頭を走る所長の後ろを走っていた。
そして私の後ろには、フィーレと双子ちゃん、そして20人余りの応援部隊がいる。
「早く!もっと早く!」
所長が叫ぶのが聞こえたが、雨のせいで地面がぬかるみ、うまく進めない。
でも早くしないとナギが…!
私は手綱を握る力を強める。
お願いナギ、無事でいて…。
後ろの三人も、言いはしないが心配で仕方ないだろう。
だんだんと視界が開け、先に草原が見え始めた。
「みんな!もう少しだ!頑張れ!」
所長の声に、「オー!」とみんなが叫ぶ。
私は目を瞑って一度だけ深呼吸をした。
ナギなら、絶対無事なはず…!
自分自身にそう言い聞かせ、目を開ける。
「よし、着いたぞ!みんな急げ!」
気づけば、西の草原についていた。