『おつかれっす。』


今日から夏休みだー。よっしゃー。


『おい、輝翔。』

『おぉー奏斗。』

俺の幼稚園からの親友、高橋奏斗(たかはし かなと)
金髪で背が高くて、クラス一のモテ男。
それに比べて俺、魁田輝翔(さきた あきと)は、高2にしては背が低くて
そこら辺にいるような顔だ(笑)
二人ともバスケ部だ。


『アイツ可愛くねぇ?』

奏斗がさすほうをみるとそこには同じクラスでバスケ部のマネージャーの
川口陽葉(かわぐち ひより)、これもまた、てか、学年一のモテ子
俺と奏斗と同じく幼馴染。バスケ部たった一人のマネージャー。


『そーか?』

『俺あいつのこと好きなんだよな。』

やっぱりー。奏斗も好きなんだ。まー、俺以外の男子は
みんなあいつの事好きだと思うよ。

『こくればいんじゃねぇ?お前ならいけるだろ(笑)』

『あいつ、好きな人いるんじゃなかったっけ?』

え?そーなんだー。初耳。モテるのは知ってたけど、
好きな人がいるとは知らなかった。