オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww

翌日、朝の短い挨拶もせずに部屋を出た。

ケントも起きてたけど、無視だ。無視。

絶交二日目で慣れていないが、一週間もすれば慣れる筈だ。


ケントが兄になってから早一週間と二日。

部屋に、私以外の人間がいることも慣れたのだから。


「おはよう、ございます」

寝惚けマナコを擦りながら、宮崎さんに挨拶をする。

「うん、おはよう」

朝ならではの爽やかキラースマイルだ。

美女は三日で飽きる。ブスは三日で慣れる。

と言うけれど、美男は三日過ぎても慣れない格好よさがある。


「部活で帰る時間が夜遅くなるから心配だね。女の子だから気を付けないと」

「や。大丈夫ですよ。私、こんなんですし」

女の子、なんて表現はむず痒くなってしまう。

私は性別上女を名乗っているだけで、女の子の品格は欠片もないのだ。


私が男だったとしても、こんなムサイ女を襲いたいとは思わない。

ムサイ女を襲っただけで檻に入るとか、シャクに触る。

それなら、アリスみたいな可愛い子を襲って牢屋に入りたい。


……じゃなくて。


「何言ってるの?ルルちゃんは、自分の可愛さを分かってないよ」

甘い、甘ーい。

私にそんな甘い言葉は必要ないですけど。

でも、ここで否定してしまえば、『イヤイヤ、可愛いから!』と堂々巡りしてしまいそうな気がする。


「じゃあ、気を付けますね」

ここは、私が折れないと会話が終わらない。


宮崎さんも迷惑で言ってるんじゃなくて、“父親”としての役割を果たそうと言ってるんだから、聞いてあげないと。


「心配だなぁ」

と、爽やかキラー略。

眩しいですよ、宮崎さん。とは言わずに、朝食に手をつけたのだった。


勿論、朝食の時も、ケントを無視してやった。

ふんっ、思い知ればいいんだ。