まだ味噌汁の味がする口の端をペロリと舐めてから、ネクタイに手をかけた。
そう言えば、いつも早く家に帰っていたから制服でご飯を食べることはなかった。
動きにくいし、無駄に暑いし、とっとと脱いでしまいたい。
と、思っていたのだけど。
「…………ちっ」
部屋にはケントがいたんだ。
秘める程大層なモノは持っていないけど、人前に晒せる程自慢できるスタイルでもない。
つまり、正直に言うと。
ケントが部屋にいて着替えられない。
普段は私の方が早いから、何も考えずに着替えてた。
遅く帰ってくるケントは、と言うと、あれ?と気が付いた時には制服から私服に早変わりしている。
なんだかんだ、着替えている場面に遭遇したことは一度とない。
「………風呂」
「あっそ」
ケントは私に目もくれずに、部屋を出た。
急に風呂に入りたくなるなんて不思議な奴だ。
……って。今のは、私が着替えたいのを分かって、出てってくれたのだろうか?
イヤイヤ、ケントに限ってそんな事はない。
あいつは、私に冷たいんだから。
ふんっと大きく鼻息を吐いてから、いそいそと着替え始めた。
何かの手違いで帰ってこられても困るからね、ぱぱっと脱いでしまわないと。
「よいしょ」
着替えた服で、布団に飛び込んだ。
几帳面な人は風呂も入ってないのに、と怒るかもしれないが、私はズボラ女なのでね。
どうでも良いのだ。
ベッドシーツもとい、私の彼、ユウヒ様は今日も美しい。
「聞いて、ユウヒ様。リアルユウヒ様に会ったの」
ヨシノさん。
今思い返しても、彼女?え、彼じゃなくてと問いたくなる程のコスのハマりっぷりには驚いてしまう。
「ユウヒ様の事を忘れないよ。でも、これからは少しユウヒ様とイチャイチャする時間が短くなってしまう……」
部活に入るから、ね。
「でっ、でも、ちゃんと学校でもユウヒ様の事を思い出すから!」
ぎゅうっとユウヒ様を抱き締めて、バタバタ暴れた。
よしっ、明日へのヤル気充電完了。
では明日の用意でもしますか。
鞄から鈴木くんが描いてくれた絵を取り出すと、机の上に置いた。
私には思えない程、可愛いイラストだ。
何故か、このイラストを見てると胸がぽわぽわ暖かくなってくる。
乙女ゲームをしている時みたいだ。
「……友達に、なりたいな」
ほうっと、ため息が漏れた。
そう言えば、いつも早く家に帰っていたから制服でご飯を食べることはなかった。
動きにくいし、無駄に暑いし、とっとと脱いでしまいたい。
と、思っていたのだけど。
「…………ちっ」
部屋にはケントがいたんだ。
秘める程大層なモノは持っていないけど、人前に晒せる程自慢できるスタイルでもない。
つまり、正直に言うと。
ケントが部屋にいて着替えられない。
普段は私の方が早いから、何も考えずに着替えてた。
遅く帰ってくるケントは、と言うと、あれ?と気が付いた時には制服から私服に早変わりしている。
なんだかんだ、着替えている場面に遭遇したことは一度とない。
「………風呂」
「あっそ」
ケントは私に目もくれずに、部屋を出た。
急に風呂に入りたくなるなんて不思議な奴だ。
……って。今のは、私が着替えたいのを分かって、出てってくれたのだろうか?
イヤイヤ、ケントに限ってそんな事はない。
あいつは、私に冷たいんだから。
ふんっと大きく鼻息を吐いてから、いそいそと着替え始めた。
何かの手違いで帰ってこられても困るからね、ぱぱっと脱いでしまわないと。
「よいしょ」
着替えた服で、布団に飛び込んだ。
几帳面な人は風呂も入ってないのに、と怒るかもしれないが、私はズボラ女なのでね。
どうでも良いのだ。
ベッドシーツもとい、私の彼、ユウヒ様は今日も美しい。
「聞いて、ユウヒ様。リアルユウヒ様に会ったの」
ヨシノさん。
今思い返しても、彼女?え、彼じゃなくてと問いたくなる程のコスのハマりっぷりには驚いてしまう。
「ユウヒ様の事を忘れないよ。でも、これからは少しユウヒ様とイチャイチャする時間が短くなってしまう……」
部活に入るから、ね。
「でっ、でも、ちゃんと学校でもユウヒ様の事を思い出すから!」
ぎゅうっとユウヒ様を抱き締めて、バタバタ暴れた。
よしっ、明日へのヤル気充電完了。
では明日の用意でもしますか。
鞄から鈴木くんが描いてくれた絵を取り出すと、机の上に置いた。
私には思えない程、可愛いイラストだ。
何故か、このイラストを見てると胸がぽわぽわ暖かくなってくる。
乙女ゲームをしている時みたいだ。
「……友達に、なりたいな」
ほうっと、ため息が漏れた。

