「お前ってよく意味分からねぇ行動するよな」
いまだ赤みの引かない頬を擦りながら、ケントは言った。
「アンタこそ。私を下僕にする事の利点が見つからない」
私のアバターが、お城を駆ける。
ユウヒ様に会う為のポイント稼ぎという名の、ミニイベント中だ。
速くゴールにつけば、攻略キャラの優しい褒め言葉が聞ける一方、遅くつくと罵倒の言葉が飛んでくる。
私はMじゃないけど、ユウヒ様の声が聞きたい一心で色んなタイムでゴールしてきた。
当然飛んでくる罵倒は甘い囁きにしか聞こえなくて、私を悶絶させる。
危うく新たな扉を開きそうになってしまった。
だからと言って、下僕という立場に喜びはしない普通の人間なのでね。
「物事の全てに利益を見出だせる訳じゃない。お前だって、このゲームをする事の利点はないだろ」
「あるわ。辛い時に、私を支えてくれる」
自信満々に答えてやれば、ケントはあからさまに引いた素振りを見せた。
「うっわ、痛いヤツ」
「とか言って乙女ゲームをしてるアンタだって大概だからね」
散々人を馬鹿にしておきながらも、ケントはゲームを進めていた。
「これはギャグ漫画並に面白いからな。ほら、コイツとか頭がイカれてやがる」
と、指を差した先には深緑色の髪の毛に、赤と黄のオッドアイの彼。
ルシアンさんがいた。
いまだ赤みの引かない頬を擦りながら、ケントは言った。
「アンタこそ。私を下僕にする事の利点が見つからない」
私のアバターが、お城を駆ける。
ユウヒ様に会う為のポイント稼ぎという名の、ミニイベント中だ。
速くゴールにつけば、攻略キャラの優しい褒め言葉が聞ける一方、遅くつくと罵倒の言葉が飛んでくる。
私はMじゃないけど、ユウヒ様の声が聞きたい一心で色んなタイムでゴールしてきた。
当然飛んでくる罵倒は甘い囁きにしか聞こえなくて、私を悶絶させる。
危うく新たな扉を開きそうになってしまった。
だからと言って、下僕という立場に喜びはしない普通の人間なのでね。
「物事の全てに利益を見出だせる訳じゃない。お前だって、このゲームをする事の利点はないだろ」
「あるわ。辛い時に、私を支えてくれる」
自信満々に答えてやれば、ケントはあからさまに引いた素振りを見せた。
「うっわ、痛いヤツ」
「とか言って乙女ゲームをしてるアンタだって大概だからね」
散々人を馬鹿にしておきながらも、ケントはゲームを進めていた。
「これはギャグ漫画並に面白いからな。ほら、コイツとか頭がイカれてやがる」
と、指を差した先には深緑色の髪の毛に、赤と黄のオッドアイの彼。
ルシアンさんがいた。

