女の人は、一番後ろにいる那緒に近づいていった。
「きゃー!!来ないで!嫌ァ!」

女の人は、那緒の腕をつかんだ。

と同時に、金縛りも解けた。

女の人は、那緒を窓から落とそうとしていた。
「那緒!」

『‥し…ね…』

「嫌よ!!人生これからなのに!離して!」

そして、みんなで那緒を助けようと、那緒に手を伸ばした。

女はいなくなっていた。

私は、ほっとした。

「那緒、大丈夫?」
「怖かった…」
那緒は泣いていた。
正直、私も凄く怖かった。