「……怒んないでよ」
面倒臭そうにシュンが呟いた。
「別に怒ってませんが?モテないとか言われてヘコんだりとか全然ないけど⁉︎」
「はぁ。…まー、モテなくてもチヨは十分可愛いから」
そう言って私の頭を撫でた。
また撫でられた。
やっぱり私はシュンに頭を撫でられるのが好きらしい。
なんだかものすごく眠くなる。安心する。
「全然フォローになってないし」
私はふてくされながらそう言った。
あれ?なんだろう。
なんか、心臓がうるさい。
気のせい?なんか、すごく
ドキドキしてる気が……。
はぁ。ダメだ。
やっぱりシュンといると疲れる。
これから遊園地で、楽しみなはずなのに。もう、疲れた…。
遊園地の入り口を通る時、なんだかものすごく色んな人に見られている気がした。
いや、これはきっと、気のせいではない。
んでもって、私を見てるんじゃなくて
皆シュンを見てる。
通り過ぎるたびに、主に女の人はパッとシュンの事を見る。
な、なんだこれ。
も、も、もももしかしてっ‼︎
「し、シュンってさ…。おモテになったりするんですかね?」
「(おモテ?)…、まあ、チヨよりはモテるんじゃない?」
ま、マジですかーーーっ‼︎‼︎
なんで⁉︎どうして⁉︎
納得いかない‼︎
なんでこんな無表情サディスト野郎がモテるの⁉︎
コイツがモテるんだったら私がモテててもおかしくなくない⁉︎
うがぁぁああ!なんかものすごくムカつく‼︎
「なにその顔」
「なんでシュンがモテて私はモテないわけ?なんか虚しくなってきた」
「(あ、モテないって認めた)」
そう言ってもシュンはちっとも表情が変わらない。
返事もない。
なんか言えや。
もういいよ。モテないのはきっと遺伝だ。もうどーにもならん。

